そう思って色々試していました。
まず前提として、
- Microsoft Excelでデータまとめ、解析
- Excelのグラフでは印刷に耐えないのでベクターデータ(EPSなど)でプロットしたい
まず最初の選擇肢、Adobe Illustrator CS5を使おうとするも、統計につきものの「エラーバー」が設定できません。
そこでフリーのアプリケーションを探しました。
参考にしたのは下記のページです。
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?%E6%8F%8F%E7%94%BB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB
まず試したのは、
- Plot http://plot.micw.eu/
- Macにデフォルトで入っている Grapher
いまひとつ直感的な操作ができず、マニュアルを求めるも英語サイトしかなく詳細な使い方を理解するのに時間がかかる…。
Grapherはエラーバーが設定できない?ようです。日本語で使いやすそうなのに非常に残念…。
基本的にはどちらも「数式」のグラフ化に重点を置いているようです。統計データのような散布図には向いていないですね…。(もちろんGrapherで簡単な散布図は作れます)
ということでまた別のツールを試しました。
MjoGraph http://www.ochiailab.dnj.ynu.ac.jp/mjograph/こちらもEPS出力可。
しかも日本語サイト!いいですね〜w(マニュアルは英語ですが、使い方は簡単です)
とにかく使ってみようと試したところ、だいたい直感的に使えたのでこれを採用することにしました。
私の目的としては、X軸にもY軸にもエラーバーをつけた定数値のプロットを作りたかったのですが、以下の要領で作成することができました。
- 統計データをCSVデータにする
- ここでX軸の名前などは入れられないようです。値のみです。
- CSVのフォーマットは、1行につき1点を指定します。
値の並びは以下のとおりです。
http://www.ochiailab.dnj.ynu.ac.jp/mjograph/manual/Site/DataFileFormat.html
このマニュアルの画像を見るだけで使い方が簡単にわかると思います。
(ちなみに私の環境ではカンマ区切りでデータ入力すると、1行5値まで読み込めましたが6値は正常に表示されませんでした。タブ区切りですと6値でも問題ありませんでした。) - なお、各要素はすべての点について同じだけ揃えなければならないようです。
つまり、1点目ではXもYも誤差範囲を指定したが、2点目はXだけ、というのは無理なようです。(まぁそういうケースはほとんどないでしょうね) - MjoGraphに作成したCSVファイルをドラッグアンドドロップ(右側のエリアにドロップします。)
http://www.ochiailab.dnj.ynu.ac.jp/mjograph/manual/Site/QuickStart.html - 軸項目名やプロットの色など、色々設定出来ます。テキストや線描も入れられます。お好みでどうぞ。
- 出力はメニューの Tools > Export から。eps と png を選択できます。
私の場合はベクターで使いたいので eps ですね。
さらに細かいビジュアルの変更は Illsutrator で行いました。
mjograph、フリーでありながらかなり使えるグラフ描画ソフトですね。
作者の方に感謝です。
<2014年9月20日追記>
長らくmjographを使ってなかったのですが、久しぶりに使おうとするとアップグレードの通知が。何の気なしにアップグレードしてみたら、起動しない…。ファイルが壊れているとエラーが出ました。旧バージョンに戻しても同じ状況。どうしたものかと調べてみたところ、解決策はダウンロードしたzipファイルを「StuffIt Expander」で解凍すること。デフォルトのアーカイブユーティリティでは何故かうまく解凍できないようです。現在はOSX Marvericksでmjograph v4.6.1が使用できています。
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